できることから始めるSDGs
まずは原材料をエコ素材に転換
プラゴミの削減に向けて当社ができる事
私たちは2020年から原材料に植物由来のバイオプラスチック製品や、廃棄物を再利用したリサイクル素材を用いる取り組みを始めています。
帽子のパーツになる原材料の大半は石油由来のプラスチックです。自然分解されず、リサイクルに回すことのできないプラスチックで作られた帽子が捨てられると、プラスチックゴミになって環境負荷を増やすことになります。このままでいいのだろうかと考えたとき浮かんだのが、環境に配慮した原材料を用いることでした。
オリジナルなエコ素材を開発
長年使い慣れたものを変えることは簡単なことではありませんでしたが、素材メーカーと交渉を重ね、試作を繰り返した結果、「グリーン マテリアル」と名づけた当社独自のエコロジー素材が完成しました。グリーン マテリアルはヒサシ芯の素材、および天ボタンとして商品化されています。
カーボンニュートラル宣言が出されたことを受けて、将来的には当社で扱うすべての帽子用原材料の樹脂部分を地球環境に配慮した製品に転換できるように進めています。
GREEN MATERIALS
GREEN MATERIALSは、当社の手がけるエコロジー素材の総称です。
GREEN MATERIALSブランドとして商品化された2つの製品をご紹介します。
GREEN BRIM
帽子のヒサシ芯に用います。サトウキビを主原料とする樹脂素材グリーンポリエチレンと、リサイクル可能なポリエチレン樹脂を混合した新素材です。2025年までに年間生産数に対し50%をグリーンブリムに移行することを目指しています。
従来の石油由来(バージン材)より生産されるブリム芯からは、1枚当たり62gのCO2が排出されています。グリーンブリムへ移行することにより1枚当たり32gのCO2が削減されます。これを1年間の生産枚数を300万枚として換算すると、96,000kgのCO2が削減できることになります。
GREEN TOP BUTTON
帽子の天ボタン用素材です。植物由来のポリ乳酸(PLA)バイオマスプラスチックを用いて成型しています。PLAは植物由来であることからCO2の削減につながる上、微生物の働きで分解されて最終的にはCO2と水に分解されて土に還るという性質があります。
当社では現在の生産数のうち30%(月産10万個)をバイオマス製へ移行することを目標としています。